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しまねこかぶり

(一応)理系女子大生の日記です。研究室に通っています。活字と2次元が好き。マイペースで人付き合いはちょっと苦手なタイプ

音楽つきの風景

大きな駅とか、電車とか、人の多い場所にいると耳にイヤホンをはめている人が結構多いことに気付く。

 

例えばいま、私の向かいには老若男女6人が電車に揺られているのだが、そのうち3人がイヤホンをしている。

 

イヤホンを耳にはめると突然、よくある風景がBGMつきになって面白いんだよね。自分がドラマの登場人物になったみたいで。

 

向かいに座っている3人には、ありふれた電車の中の風景がどんな風に見えているんだろう。聞いている曲によって、きっと印象が違うはずだ。明るい曲なら、夜の電車の疲れた空気さえキラキラと輝くし、しっとりとした曲なら真っ暗にぽつぽつと灯りの見える車窓が余計に哀愁を帯びるのだ。

 

 

音楽つきの風景。曲だけ聞いたときに、それに紐づけられた風景がふっと浮かんでくることがある。

 

例えばBUMPの「車輪の唄」を聞くとナントカ公園の新緑を、RADの「ます。」を聞くとプールサイドを、チャットモンチーの「ヒラヒラヒラク秘密ノ扉」を聞くと中学校の渡り廊下と夏服のスカートを、思い出す。いつ見たのかももう思い出せない、でも確かに私がいた風景。その曲と一緒に見た風景。色あせた記憶の隅っこにあったそれを、色あせない音楽がすくい出して、私に見せてくれる。

 

 

あの3人も、今聞いている曲を次に聞いたときに思い出すんだろうか。この電車の中の風景とまではいかなくても、今日あったこととか。

 

そして私も。珍しく、電車に乗りながらイヤホンで音楽を聞いている。 サカナクションホーリーダンス。乗る電車を間違えて、あまりに気分が下がったから。でも、おかげで気付けたことがあったからきっと、嫌な風景つきの曲にはならないね。