しまねこかぶり

(一応)理系女子大生の日記です。研究室に通っています。活字と2次元が好き。マイペースで人付き合いはちょっと苦手なタイプ

12/7 Suck a Stew Dry「遺失物取扱所:Another End@渋谷CLUB QUATTRO」に参戦したよ

12/7(水)、日本のロックバンド・Suck a Stew Dryのワンマンライブに参戦してきました! 場所はライブハウス・渋谷クアトロ。クアトロに行くのは初めてだったので、会場の様子も含めて書いていきます。あくまで個人の感想・見解ですのでご了承くださいね。

 

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この日のライブをもってGt.のフセタツアキさんが脱退、現体制での最後のライブになることが既に発表されていました。その後のSuckの活動については「一切未定」。Suckは一回対バンで見たことがありましたが、最後のライブ、さらにワンマンということで観なきゃ絶対後悔する!と思い、研究室を1日休んで足を運びました。

 

会場入りしたのは開演の40分前くらい。クアトロって、暗いビルの地下にあってタバコの煙が充満しているというイメージを勝手に持っていたのですが、1〜3階にブックオフが入っているビルの4、5階にあるとは。ブックオフのフロアからエスカレーターで上がっていける。今まで行ったライブハウスと比べても非常に入りやすかったです。あとちゃんと喫煙室があった。

 

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ホールは既にいっぱいになっていて、場所は下手側の後方に。ただ、この辺りはホールより一段高くなっていて、低身長の私にはむしろ良かった!

 

で、多分この界隈では有名な話なんですけど、でもやっぱり衝撃だったから書くんですけど、ここのホールには超絶邪魔な柱がある。下手な絵で申し訳ないんですが、会場の模式図がこんな感じ。

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私は☆のあたりにいたんですが、視界はこんな感じでした。

 

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柱の!!存在感!!!ステージの半分くらい柱で見えなかった!!

ベースとギターが全く見えなくて、5ピースバンドのはずなのに3ピースバンドのライブみたいだった......

コレ、ライブハウスとして致命的だと思うんですけどどうにか......ならないんでしょうねえ......建築法?とか色々アレ的に...

 

ソワソワする待機時間を経て、19時にメンバーがステージに登場。ライブの始まりです。

 

Suckのワンマンは初めて行きましたが、比較的静かで落ち着いていました。手が上がるのはフロアの前の方だけだし、上がらない曲も結構ある。全員がライブTシャツ+タオル装備かと思えばそうでもない(私も含む)。淡々と曲を演奏し、じっくり聴く感じ。盛り上がるのはあんまり得意じゃないから、その空気感は好きでした。

 

セットリストは次の通り。

1.ユーズドクロージング

2.カラフル

3.Thursday's youth

4.エヴリ

5.並行世界のエデン

6.ないものねだり

7.水曜日の出来事

8.二時二分

9.レフストアンブルフィ

10.冷たいリグレ

11.SaSD [ eve ]

12.傘

13.人間遊び

14.Normalism 

15.トロイメライ

(アンコール)

16.アパシー

17.もう一つの終わり

18.遺失物取扱所

うん、素晴らしい! 新アルバムの曲を多くやるのかなと思ってましたが、初期の曲の割合が高かったです。

 

聞きたかった「Normalism」、「トロイメライ」があって嬉しかったな。あと、「二時二分」から「レフストアンブルフィ」の流れがかっこよすぎてクラクラした。「カラフル」は良すぎて、聞きながらちょっと混乱しました。

 

セトリに関して思ったのは、あくまで個人的にですが、私が「これはキャッチーさを意識しすぎていないか?本当に篠山さん(ボーカル・作詞作曲)が歌いたい歌なのか?」と感じた曲が含まれていないことです。

 

篠山さんは今年9月、ブログでこんなことを書いています。

音楽というものはそもそも僕にとって、ストレス発散のツールであり、自分の言いたいことをオブラートに包んでくれるものだ。
言いたいことも、音楽にのせるとそれだけで他人が気づかないで飲み込んでくれた。
それが僕のストレスを発散する方法だった。
 
でも、気づけば音楽自体がストレスの元凶になっていた。
自分のために曲を作りそれを歌っていたはずなのに、気づけば「誰かのため」「何かのため」に作り、歌っていた。
 
僕の音楽は段々と死んでいった。
 
慈善事業みたいな音楽。
そんなものは僕じゃなくて他の誰かがやればいい。
 
自分のために。
 
最近はやっとそう思えるようになった。いや、もともとはそうだった。いつからか、型にはまってしまっていた。

 

これを読んで、私はなるほどと思いました。Suckの曲は個人的な、内面世界を描いたものが多い。でもいくつか、そうでない曲があるのです。それらは分かりやすい歌詞で書かれ、キャッチーなメロディーが乗せられ、目を引くMVを作られている。多分それは、篠山さんにとって「何かのための歌」であり、「自分のための歌」ではなかったのでしょう。

 

それから、3月にこんなことも書いています。

昨年2015年は「Wake me up!」をリリースして、たくさん後悔が生まれてしまったな、と思いました。
内容は言い始めたらキリがないのですが、それもこれも、結局は自分が悪いということに帰結しますので割愛します。後にべらべらと喋り出すかもしれませんが。

後悔はしないほうがいい、と口では言うけれども、なかなかそんなことはできません。それも結局の話で。

だからきっと次のツアーではWake me up!の曲はやりません。

なるほど、ミニアルバム「Wake me up!」のリード曲なんて、私が「?」と思った曲の筆頭です。今回のライブは、ここで言っている「次のツアー」にはあたりませんが、それでもこの日、「Wake me up!」から演奏した曲は「エヴリ」1曲のみでした。

 

この日は、篠山さんが本当に歌いたい歌だけ(だけ、とは言い切れないかもしれないけど)を届けてくれたんじゃないかな。だから私は素晴らしいセトリだと思ったのです。他の人は知らないけど少なくとも私は、篠山さんが「自分のため」に作った曲が好き。生々しく、心の内側の深いところまで刺していくような曲が。希望を上っ面の言葉で無理矢理に詰め込むくらいなら、その希望は無くて構わないのです。

 

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 物販の横にいたエミネコ。

 

最後の方のMCでは脱退するフセさんからの挨拶があり、篠山さんからはSuckの活動休止が告げられました。うん、雰囲気的にそんな気はしてたけどやっぱりそうかぁ...寂しい。

 

篠山さんは「生きていたらまたどこかで会えると思っているので、生きて、また会いましょう」と。生を強調するから、否応なしに死の存在が浮き彫りになります。彼が生きているのは当たり前のことではなくて、それは常に死という選択肢と隣り合わせで、危ういものなのだと感じます。

 

そのことが伝わってくるのは、他にも例えば、ライブ本編の最後に歌われた「トロイメライ」にあるこんな歌詞。

この命が孤独だとしても僕を救ってくれる言葉は

「いつか消える」全ていつでもそうだった

これ、凄くないですか? 私は感動しました。

 

それからMCで、篠山さんは「(メンバーに対して)僕なんかが作った曲を演奏してくれて」、「最低な僕の最低な歌」とも発言していました。でもそんな曲たちに救われている人がいるのです。ライブ会場に集まった人たち、キャピキャピしてる女の子も、ベタベタしてるカップルも、「最低な歌」にどこかしら共鳴するところがあって来たんでしょ? そう考えると、人間って底知れない。

 

私も篠山さんの曲に心を代弁してもらったし、私の中に曲たちの居場所があります。彼の曲は必要とされているし、彼の生きる居場所はちゃんとそこにある。けれど、そんな外側からの言葉だけではその内面世界は救われないからこそ、新たな曲が生まれるのでしょう。

 

活動休止の間、彼は何を考えるのでしょうか。彼自身が発した言葉のように、どうか生きて、またステージに戻って来てほしいと、心から思います。おわり。