しまねこかぶり

(一応)理系女子大生の日記です。研究室に通っています。活字と2次元が好き。マイペースで人付き合いはちょっと苦手なタイプ

ぺらぺらのエコバッグ

時折、市立図書館に足を運びます。

通っている大学にも図書館はありますが、棚に並ぶのは学術書が中心で、来館しているのも大学生ばかり。

 

市の図書館はもっと雑多です。小説はもちろん漫画やCDに、ファッション雑誌だって置いてある。来館者も子どもからお年寄りまで幅広い。そんな空間に紛れ込んで、お宝探しをするのが楽しいのです。

 

さて、こないだ市立図書館に行ったときの話。ぺらぺらのエコバッグを肩からさげたおじいちゃんが、本棚を物色している姿を見て、懐かしい気持ちになりました。なぜなら私も、あんなエコバッグを持っていたから。

 

 

小学生のとき、特に夏休みなんかは暇なので、数日おきに図書館に通いました。

出かける時には決まって、お母さんに借りたエコバッグを肩からさげます。

中に入れるのは、返す本数冊と家の鍵、貸出カード。そして、その日に出会える素敵な物語たちへのいっぱいの期待。それだけです。

 

図書館に着いたら真っ先に、読み終えた本をカウンターにどさっと置く。名残惜しさよりは、「私はあんたたちを血肉としたのよ」という達成感。ぺらぺらになったエコバッグだけが肩に残ります。

 

そして、いつもの順序で本棚を物色し、ページの向こうに広がる世界に心躍らせながら、エコバッグに本をぽんぽん放り込む。

 

余計なものは入れない。ただ、本が好きな気持ちを詰め込めばいい。そんなエコバッグ。あのおじいちゃんのエコバッグも同じかな、なんて思いながら、本棚を横目に静かにすれ違いました。

 

ちなみに、その時の私のバッグの中身はというと。カードとレシートが入って分厚くなった長財布に、スマホ、手帳、ポーチ、公共料金の振込用紙、ついでに片手に持ったサブバッグの中にはさっきスーパーで買ったパンと豆乳・・・。

 

今の私はこんなに沢山抱え込んで生きてるのか・・・と、ちょっと寂しくなったのでした。

 

でも私がおばあちゃんになったら、きっとまた、ぺらぺらのエコバッグで図書館に通ってやるぞ。